UltKit

PDFをLaTeXに変換

論文や卒論・修論の章、配布資料がPDFでしか残っていなくても、使える.texファイルを復元できます。セクション、リスト、表、画像がLaTeXのマークアップとして戻り、そのままコンパイルして編集できます。

文書変換

またはPDF, DOC, DOCX … ファイルをここにドロップ ·

1ファイルあたり最大95 MB· 最大20ファイルまで· 30分後に削除

出力

ファイルは当社のサーバーで処理され、30分後に削除されます。

このツールの使い方

  1. 1

    PDFをアップロード

    PDFを1つ、または最大20個まとめてドロップします。1ファイルあたり95 MBまで対応しています。スキャンしたページは、すでにオンになっているスキャンページをOCRで読み取ります。

  2. 2

    書式設定はSimpleのままにする

    変換先はLaTeX (.tex)、書式はシンプルに設定されています。フォントや位置を固定で書き込まず、すっきりした構造のマークアップを出力します。1つの章だけ変換したい場合はページ範囲を使います。

  3. 3

    変換してコンパイル

    LaTeX (.tex)に変換 →を押して結果をダウンロードし、Overleaf、TeXstudio、またはTeX LiveやMiKTeXなどのTeXディストリビューションが入ったエディタで開きます。

回答

PDFをLaTeXに変換できますか?

はい、できます。PDFをアップロードし、変換先をLaTeX (.tex)のままにすれば、セクション、リスト、表、画像を再構築したコンパイル可能な.texファイルが得られます。複雑な数式は手作業での確認が必要です。

PDFの中にLaTeXが含まれていない理由

1978年にDonald Knuthが公開した組版エンジンのTeXと、1980年代にLeslie Lamportがその上に構築したマクロ層のLaTeXは、どちらもソースを入力して組版済みのページを出力するという一方向の仕組みです。現行のLaTeXであるLaTeX2eは1994年のもので、コンパイルのたびに生成されるPDFには、各グリフがページ上のどこにあるかは記録されますが、どのコマンドで配置されたかは残りません。

そのため、多くの文書でソースが失われます。論文のフォルダが入ったノートパソコンが壊れたり、共著者が.texを持ったまま研究室を離れたりするからです。再投稿、章を書籍の節に書き換える、講義資料を新学期向けに更新するなど、本文を直す必要が出たとき、残る選択肢は40ページ分の数式を打ち直すことです。

変換では、PDFのテキストレイヤーを読み取り、行を段落にまとめ、フォントサイズと太さから見出しを判定し、各要素をLaTeXとして書き戻します。Web用のバージョンも欲しい場合は、同じ読み取り処理を使ってブラウザ向けのマークアップを出力するPDFをHTMLに変換をご利用ください。

変換後の.texファイルの中身

変換後ファイルのイメージ例
\documentclass{article}
\usepackage{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\begin{document}
\section{Introduction}
First paragraph, rejoined across the PDF's line breaks.
\begin{tabular}{lll}
Sample & Mean & SD \\
\end{tabular}
\includegraphics{figure-1.png}
\end{document}

PDFをLaTeXに変換するか打ち直すか:それぞれの手間

UltKit手作業で打ち直すPDFビューアからコピー&ペースト
見出しが\sectionや\subsectionになるyesyesno
行が本来の段落につながるyesyesno
表がtabularで再構築されるyesyesno
%、&、_などの文字がエスケープされるyes覚えていれば可能no
別行立て数式が編集可能な数式になる手作業で確認yesno
fiやflなどの合字が元の文字に分解されるyesyes多くは不可

PDF

Portable Document Format

PDF は1993年に Adobe が作成し、2008年にオープンな ISO 32000 標準になりました。テキスト、フォント、画像、レイアウトを固定するため、どの画面でもプリンターでも文書が同じ見た目になります。フォーム、署名、リンク、添付ファイル、検索可能なテキストを含められ、PDF/A という種類は長期保存に使われます。レイアウトが固定されているため編集しにくく、スキャンした PDF は OCR を適用しない限り画像だけです。すべてのブラウザと OS で開けます。

圧縮方式
–
透過
対応
アニメーション
非対応
登場時期
1993 · Adobe
PDF 変換

TEX

TeX / LaTeXソース

.tex ファイルは、TeX または LaTeX 文書のソースコードです。TeX は Donald Knuth が1978年に作成し、その上に Leslie Lamport が作ったマクロ群の LaTeX は、数学、物理学、計算機科学の学術論文の標準になっています。著者は構造や数式を指示するコマンドを含むプレーンテキストを書き、コンパイラーが精密に組版されたPDFを生成します。組版や数式の品質は非常に高い一方、習得は難しく、ビルドには TeX ディストリビューションか Overleaf のようなオンラインエディタが必要です。

圧縮方式
–
透過
–
アニメーション
–
登場時期
1978 · Donald Knuth (TeX); Leslie Lamport (LaTeX)
TEX 変換

組版済みの文書をもう一度編集したいのに元のソースがない、という場面でPDFからLaTeXへの変換が使われます。たとえば、学位論文のフォルダを失くした場合、古い論文をジャーナル向けに改訂する場合、新しい担当講師が講義ノートを再利用する場合などです。

コンパイル前に変換後のLaTeXを整える

推奨非推奨
まず一度コンパイルし、ログに出る最初のエラーを直します。後続のエラーは一緒に消えることがよくあります。\labelと\refによる相互参照は期待しないでください。番号は入力済みのテキストとして出力されます。
単独の行になっている\textbfを検索し、本物の見出しは\sectionに置き換えます。ジャーナルのテンプレートを使う場合、書式をすべて保持にしないでください。固定フォントがクラスファイルと衝突します。
本文が固まったら、繰り返し使う書式を独自のマクロにまとめます。.texと一緒に出力された画像ファイルを削除しないでください。\includegraphicsの行がそれらを参照しています。
文書を今後も編集し続けるなら、参考文献を.bibファイルで作り直します。結果を未検証のままarXivに投稿しないでください。arXivは自社のサーバーでソースを再コンパイルします。

arXivでは、TeXで作成した論文はPDFではなくTeXソースの提出が求められます。フォルダを失くした人がここにたどり着く最も一般的な理由の1つです。変換されたソースも、コンパイルできればほかのソースと同じように受理されます。投稿先がWordベースのジャーナルなら、同じ構造のDOCXが得られるPDFをWordに変換をご利用ください。編集前に変換の出来を見極める方法は、PDFをWordに変換する方法のガイドで解説しています。

PDFをLaTeXに変換:数式・図・引用

LaTeXで作成したPDFから元の.texを取り戻せますか?

元のファイルは取り出せません。コンパイルするとマクロ、コメント、ラベル、文献データベースは失われ、PDFには組版後の結果しか残らないためです。変換ツールはその結果から同等のマークアップを作り直すので、著者本人のソースとは別の、新しいソースになります。

一部の数式がプレーンテキストや画像になるのはなぜですか?

PDFでは数式が1文字ずつ配置されたグリフとして描かれており、どの記号が上付き文字か、分数がどこから始まるかという情報は残っていません。単純な行内数式はたいていきれいに戻ります。複数行にわたる数式やマトリクスは確認が必要で、alignやpmatrix環境で打ち直してください。

変換結果はどのLaTeXエディタで開けばよいですか?

Overleafはブラウザで動作しインストールが不要なので、変換したファイルを最も手早くコンパイルできます。お使いのパソコンでは、TeX LiveまたはMiKTeXにTeXstudio、あるいはVS CodeとLaTeX Workshopを組み合わせれば、オフラインでも同じ結果が得られます。

PDF内の図はどうなりますか?

画像を含めるをオンにすると、画像は別ファイルとして保存され、.texから\includegraphicsで参照されます。結果はフォルダ構成のまますべてダウンロードしてください。

引用や参考文献リストはそのまま機能しますか?

参考文献リストはBibTeXのエントリではなく、リスト内の通常のテキストとして出力されます。PDFには.bibファイルが含まれていないためです。